昨年、父が亡くなり、家の中の空気に変化が…
三世代同居の我が家の柱は、何本かあるけれど、一番太いのではないかと思われる柱の主は、ちょっとやそっとでは他の荒波や暴風をも寄せ付けない程の強さがウリの主だと思っていた…
何故そんなに強いのか、羨ましいと思った時もあったか?
いや、それより、強さがとてつもなく痛く感じる事の方が多かったように記憶している
ただ、そんな強い柱も中は空洞になっていた…
年齢のせいなのか、それとも柱が一本失われたのが原因なのか、強いと思っていた柱は、思っていたような固くて分厚いものではなく、中は空洞になって、寂しくなるような、すーっと風の通り抜けるようなものであった
そう感じる瞬間があり、愕然となった
「痛い」、だけだと感じていた強い柱もいつまでもしっかり建っていることも難しくなっているのだろう
この発見は、私の心を変えるきっかけをつくった、思ってもみなかった貴重な発見だ……